「なんだか出産してから首肩のコリが酷くなった酷くなったみたい…」
こんな自覚症状をお持ちの方、多くないですか?
赤ちゃんを抱っこする機会が多いから?
でも、それにしても産前よりも酷くなった気がする。
それ、ひょっとしたら身体の「何かが決定的に変わった」からなのかも知れませんよ。
出産が思わぬ姿勢の変化を招く
一般的に女性が妊娠出産を経験すると、筋肉量を2割ほど減らしてしまうというデータがあります。
当然、姿勢を支えるうえで「筋肉の2割減」というのは大きな痛手。
いきおい出産後、これが原因で姿勢が崩れてしまう方が多いのです。
妊娠中、お腹が大きく膨らんだことによって腹筋が伸びてしまい、とくに立ち姿勢に大きな変化をもたらします。
いわゆる「反り腰」と呼ばれる、お腹を前に突き出してバランスをとってしまう姿勢に変わってしまうのです。
反り腰がある限りは、構造的にどうしても背筋が伸ばせなくなってしまいます。
腰の急カーブを背中を丸めることで、姿勢的バランスをとってしまうのです。
これによって両肩は中に入ってしまい、さらには頭が肩より前に出てきてしまう状況をつくります。
ストレートネックとは
肩よりも頭が前に出てきてしまう状況を放置してしまうと、人間の首が本来持っているはずの「軽度前弯」と呼ばれる生理的なカーブを失ってしまいます。
この状況をストレートネックといいます。
カーブが無いぶん、頭の重さを合理的に支えきれなくなってしまうのです。
その結果、首の下方の部位である「下位頚椎(かいけいつい)」と呼ばれる部分に物理的負担が増してきてしまいます。
酷くなると下位頚椎を支える椎間板にも障害が起き、首肩のコリどころでなく腕などに神経障害を引き起こすことも。
ストレートネックはどうしたら改善できるの?
まだ組織の変性が起きていない(骨の変形など)軽度のストレートネックであれば、充分に改善が見込めます。
要は、自然なかたちで頭をきちんと肩に乗っけてあげれられれば良い訳です。
ただ、だからといってひたすら首の筋肉と関節にだけアプローチしてもいけません。
そもそもの問題の本質は、腰のアンバランスにあったのですから。
そう、つまりは「反り腰」に。
反り腰が改善されなければ、首はまた自然と元の状態に戻ってしまうだけ。
そういった意味で、産後の骨盤矯正が必要となってくるのです。
カイロプラクティックによる根本的な解決
まずは骨盤と背骨に関わる大きな筋肉を弛めることで、腹筋と背筋のバランスを調整します。
その上で背骨の動きの悪くなってしまっている部分をリリース。
とくに背中と腰の中間位あたり(胸腰ジャンクションといいます)と、首の肩口のあたりの「下位頚椎」とよばれる部分がポイントとなります。
腰を正しくセットしてあげることによって、自然と上半身を真っ直ぐにしていくイメージ。
いちばん良くないのが、姿勢を良く見せようとしてさらに腰を反らせてしまうこと。
反り腰を矯正するのは、なかなか難しいのです。
なかには自身の姿勢が「反り腰」であるにもかかわらず、良い姿勢だと勘違いされている方も多いはずです。
アフターケアも大切
ただ注意することが一点あります。
育児についてまわる「抱っこ」。
このときの姿勢がまさに「反り腰」そのもの。
しかし、抱っこしない訳にはいきませんよね。
もちろん当院では、抱っこすること前提で「反り腰」にもっていかれないようにするためのエクササイズをお教えしています。
その治療院は、症状の本当の原因にまでアプローチしてくれてますか?