【院長コラム】ノンカロリーでも要注意、人工甘味料でも太るって本当?
妊娠中に増えてしまった体重って、意外と出産ではそれほどは落ちないんですよね。
そんなこともあってか、出産後にダイエットに励む女性患者さんって本当に多いです。
減量に関心のある方まで含めてしまうと、産後にいらっしゃる女性患者さんのほぼほぼ全員になってしまうのではないでしょうか。
現代女性の美容への意識は、それくらい本当に高いのですね。
そこで、人工甘味料が使用されている「カロリーゼロ」や「糖質ゼロ」の飲み物を飲まれる方も多いのですが。
でも、ちょっと待って!!
「ゼロ」でも、そこには意外な落とし穴があるのです。
Contents
人工甘味料とは、そもそもどういったものなのか?
それでは、人工甘味料について。
まずは、「ゼロ」と謳っていてもそもそも厳密には「ゼロ」カロリーではないのです。
人工甘味料というのは、その名のとおり「人工的に合成された、天然には存在しない」甘味料のことを指します。
アステルパーム、スクラロース、アセスルファムKなどいろいろ。
一般的に砂糖の数百倍もの甘みがあり、そのぶん同じ甘さを出すにあたって使用量を極端に減らせるわけなのです。
「カロリーをほとんど含んでいない」といったニュアンスでのゼロなのですね。
「カロリーゼロ」と「カロリーオフ」の違い
ここで、ついでに「カロリーゼロ(ノンカロリー)」と「カロリーオフ」の違いについても調べておきました。
「カロリーゼロ(ノンカロリー)」とは、100mlあたりに5キロカロリー未満であれば表示できるそうです。
つづいて「カロリーオフ」とは、同100mlあたり20キロカロリー未満であれば表示可能だそう。
※出典 KIRIN『WEB品質保証室』さんより参照 https://safety.kirin.co.jp/yomimono/000093.html
つまりは、カロリーゼロ(ノンカロリー)の商品であれば、たとえば500ml摂取したとしても、たったの25キロカロリー未満ということになりますね。
でも、実は、いわゆる「カロリーゼロ」でも太る元凶になりかねないのです。
カロリーゼロなのに太る理由
では、なぜ「カロリーゼロ」なのに太ってしまうのか?
一時期、いろんなニュースが飛び交いました。
人工甘味料といえどもインスリンの分泌に影響する?
最初に出て来た話では。
人工甘味料といえども、脳が「甘い」と感じれば、膵臓からインスリンが分泌されてしまう。
簡単に言うと…。
ゼロカロリーの飲料そのものには、確かにほとんどカロリーはないのですが、人工甘味料の甘さによって脳が勘違いしてインスリンが血液中に分泌されてきてしまうので、一緒に食べた食事の吸収率が大幅に上がってしまうというもの。
人工甘味料を摂取することが、溜込みやすい食べ方に繋がってしまうということです。
しかし、この説には反論も出ているようです。
人工甘味料は、インスリンの分泌にも、血糖値の上昇にも関与しないと。
でもその後、今度はこんな説が出て来ました。
人工甘味料は、たしかに血糖値にもインスリンにも関与しないが、摂り続けることによって血糖値上昇への感受性が上がってしまう。
つまりは、人工甘味料そのものにはインスリンや血糖値へ直接関与する能力はないのですが、かといって摂り続けてしまうと今度は本物の砂糖を摂ったときに血糖値の上昇が大幅に上がってしまうというもの。
これは、人工甘味料を摂取することによって、糖尿病になりやすい身体にひたすら促進させてしまうことを意味します。
でも、この場合においては「太ること」との直接的な因果関係は?
「太る」ということの直接的な因果関係とは
今度はこんな説が…。
人間の脳は、砂糖の甘さを感じると食欲を増してしまうホルモンを分泌します。
それが人工甘味料の場合、砂糖の数百倍の甘さを持つことにより、さらに大量の食欲増進ホルモンを分泌してしまうのです。
人工甘味料のもつ「鋭い甘さ」が過剰に脳を刺激してしまい、ついつい食欲が止まらないなってしまう状況を作ってしまう訳なのですね。
ちょっと、ここで整理してみましょうか。
もし人工甘味料が直接血糖値やインスリンの分泌に関与しなくても、結果太ることに繋がってしまう理由。
①食欲増進ホルモンが砂糖のときよりも多く分泌されてしまい、満腹中枢が働きにくくなるため。
②ゼロカロリーの安心感から、ついつい食べ過ぎてしまうことに繋がるという心理的要因。
それと、砂糖の甘さに対して鈍感になってしまい、それが砂糖の摂取量の増加に繋がってしまうという皮肉。
さらには、「人工甘味料そのものが依存性の高い食品であるから」といった説もあるようです。
どんどん、甘いもの求めてしまう身体になってしまうわけですね。
人工甘味料の危険性
あと、もうひとつ付け加えておくと、人工甘味料の人体への有害性の心配があります。
糖尿病のリスクを押し上げるばかりか、腎機能の低下や脳卒中、心筋梗塞のリスク上昇などが懸念されています。
発ガン性なんかは、昔から囁かれていましたしね。
最後に
果たして、人工甘味料に血糖値やインスリンに働きかける力があるのかどうか?
これは諸説あり、今のところ決定的な説は見当たらないように思います。
しかし、摂取することよって体内ホルモンを撹乱させられ、結果として生理的にも心理的にも太りやすい状況を作ってしまいかねない可能性はあるようです。
それと、怖いのは人工甘味料による健康被害の可能性。
もともと自然界には存在しなかったもの。
今後、どういったかたちで我々の身体に“しっぺ返し”をしてくるか予想もつきません。
母乳を通して子供への影響も心配です。
なるべくなら、極端な食事制限に頼らずに運動を積極的にとりいれることによって、無理なく痩せられたら理想ですね。
マタニティ期に運動量が減ってしまうことによって、およそ2割ほどの筋肉量を落としてしまうといったデータもあります。
運動や体操による筋肉量の回復によって基礎代謝の向上を図り、産後の授乳期間中に効率よくダイエットするのがやはり賢明かと。
食物繊維をうまく一緒に摂取して、血糖値が急激に上がらないように工夫して食べることが痩せるコツとなるでしょう。
パンよりごはん。
安易に人工甘味料に頼るのではなく、食べ方の工夫をしてみてはいかがでしょうか?
記事担当 三橋
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