中央線沿線における荻窪という街の個性について
今回のテーマは、「荻窪」についてです。
野田カイロプラクティックセンター荻窪院が所在する「荻窪」という街について、同じ中央線沿線である近隣の「西荻窪」、「阿佐ヶ谷」、「高円寺」といった街の話も絡めて少しお話しさせて下さい。
JRのなかでもひときわ個性あふれる、中央線沿線。
そんな中にあって、荻窪という街が放つ存在感とは。
Contents
JR荻窪駅は、杉並区における交通の中心
まず、荻窪駅を語るうえで必ず押さえなくてはならない点が、荻窪が杉並区における交通の中心であるということ。
青梅街道と環状八号線が交差する「四面道交差点」。
もの凄い交通量を誇ります。
荻窪駅が、この「四面道交差点」を至近距離に置くというロケーションもあってか、荻窪駅バスターミナルから出発するバスで杉並区内のほとんどの場所に行くことが出来るのです。
杉並区内を走る、都営および民間バス会社5社の60にもおよぶ路線系統。
その半数近くが、なんと荻窪駅を起点(始発)にしているのですね。
そして、JR中央線快速、総武線、東京メトロ丸ノ内線といった各路線を利用できるという点。
とくに丸ノ内線は、始発電車に乗れることもあり重宝するはず。
新宿に15分、吉祥寺に5分。
さらには、都心のみならず千葉方面にもアクセスが良いという利点。
東京に転勤されていらっしゃる方の多くが、荻窪駅を選ぶ理由がわかろうもの。
即ち、荻窪を制する者が杉並を制するのですよ。
没個性が荻窪の個性であるという点
中央線において東京23区の周縁を構成する、「西荻窪駅」、「荻窪駅」、「阿佐ヶ谷駅」、「高円寺駅」。
これみんな住所でいうと実は、杉並区なのです。
しかし、同じ区内にあっても、それぞれが強烈すぎる個性を放っていることでも有名だったりします。
それでは、それぞれの個性とは…。
阿佐ヶ谷、高円寺という街における共通項
まずは、阿佐ヶ谷、高円寺という街。
とかく音楽に造詣の深い街という共通項を持ち合わせている姉妹のような関係。
しかし、ジャズフェスで有名な「大人の街」である阿佐ヶ谷に対して、明日を夢見る、まだ売れないロッカー達が暮らす高円寺は、まさに「若者の街」といった趣き。
とくに高円寺駅周辺には、それこそ星の数ほど小さなライブハウスが点在しています。
それと、もうひとつ。
酒場が多いという共通項もあったりします。
でも決定的な違いは、高円寺の住民は、毎年「高円寺阿波踊り」というイベントで盛大に楽しむという点。
そのスケールは、本場である徳島を凌ぐほど。
落ち着いた「大人の街」である阿佐ヶ谷。
それに対して、ロックや阿波踊りといった「庶民的文化の街」、高円寺といったところでしょうか。
西荻窪、荻窪という街における共通項
そして、西荻窪、荻窪という街。
この隣り合わせにある2つの街ほど、個性がかけ離れた街も珍しいのではないでしょうか?
西荻窪とは、独特の文化を内包する街であり、それは世の中一般の流行からは完全に隔絶されている雰囲気すら漂わせています。
その特徴として、チェーン店が極端に少なく、個人経営されているお店がやたら多いこと。
しかも、古書店や喫茶店、ついでに謎のカレー屋さんやパン屋さんといった、金儲け主義とは一線を画すお店が多数を占めているのです。
安易に流行に流されることのない、確固たるアイデンティティを持ち合わせた「揺るがない」方々が暮らす街といった印象。
ある種、そういった方々がきっと「呼ばれて」西荻窪の地に集結するのでしょう。
そして、安住の地に辿り着いた方々は、やがて約束の地に永住すること決意するのです。
片や荻窪はというと、あまり個性の強いお店は少ないようで、チェーン展開している一般的なお店が多いようです。
個人経営の喫茶店や古書店を探すのにわりと苦労します。
駅前一等地にある大型古書チェーンであるブックオフさんの品揃えの豊富さが、荻窪という街の性質をある意味象徴しているものかと思います。
それと荻窪の便利なところは、よほど高望みをしない限りは、荻窪駅ほぼ駅直結の「タウンセブン」や「ルミネ荻窪」といった大型商業ビルで買い物を済ませてしまえる点。
それこそ新宿にまでわざわざ出向かなくとも、そこそこ生活が完結してしまえるのですね。
そういった、良い意味で「あまりこだわりのない」方々が多く暮らす街が荻窪なのではないでしょうか。
交通アクセスの良さという利便性もあり、さほど文化的こだわりを持たない方々が住民の大勢を占めている点が、転勤族を多く呼び込んでいる結果となっているのでしょう。
選ばれし民が子孫累々と暮らし続ける街、「西荻窪」。
対する「荻窪」は、利便性を理由に転勤族が多く暮らす、文化的こだわりがさほど少ない街。
それは、荻窪という街が際立つ個性がないという点で、さほど人を選ばない街であるということなのでしょう。
きっと、「没個性」であるが故に、よそ者に対して寛容な街であるのです。
それが、荻窪という街のもつ個性でもあると思うのです。
おなじ中央線沿線にあって、隣り合わせに位置する2つの街。
しかし、こうも対照的な街であるのですね。
荻窪と西荻窪という街の歴史について
ここで荻窪と西荻窪という街の歴史について、少しお話ししておきましょうか。
かつて、この地を訪れた旅人が、辺りに自生していた荻を刈って、観音像を安置する草堂を作った。荻の草堂は「荻堂」と名づけられる。これに加え、地形が窪地であることから、「荻窪」という地名が付いたらしい。大正から昭和初期にかけては、「西の鎌倉、東の荻窪」と言われ、東京近郊の別荘地として憧れの的 で、作家・芸術家・音楽家・評論家など、多くの文化人が移住するようになった。
へも紀行『荻窪ってそんなにいいんですか』より引用 https://www.mapfan.com/kankou/area/tokushu/ogikubo/
もともと荻窪一帯は、都心に居を構える文化人たちの別荘地として栄えたのですね。
西荻窪に古書店が多く点在しているのも、その名残りなんだとか。
そういった文化人たちが関東大震災や東京大空襲で都心から焼け出された結果、本来別荘地であった荻窪、西荻窪に疎開してそのまま定着したらしいのです。
杉並区という土地に、比較的優秀な学校が多く存在するのも、文化人の末裔たちが多く住むからなのでしょう。
駅前から少し歩くと、大きな邸宅が多く立ち並ぶのも同じ理由なのでは…。
荻窪という街の本質
最後に荻窪という街の本質について語らせてください。
ひと言で言い表すとなれば、それは間違いなく全国でも有数の「子育て世帯が多く暮らす街」となりましょう。
そのシンボル的存在が「あんさんぶる荻窪」。
杉並区の誇る、近代的な多目的施設であり児童館でもあるのです。
ですので、もちろん当院をはじめ、荻窪周辺エリアには、それこそ産前・産後ケアに重点を置いた整体院ないし整骨院が数多く軒を並べ、しのぎを削っている状況を作っています。
荻窪における託児可能な整体院、整骨院の充実ぶりは、きっと他の地域にはない高いレベルでの競争を生んでいるものかと考えます。
道を歩いていて、こんなにも子連れの方々と多くすれ違う街も、他になかなかないのでは?
やっぱり若い世帯が多いと、街に活気をもたらしてくれますよね。
では、何故こうまでも荻窪という街が若い子育て世帯に支持されるのでしょうか?
それは、杉並区が子育て支援にとても手厚い自治体であるからでしょう。
かつては、待機児童ゼロを宣言した年もありました。(今は違いますけど)
「すぎなみ子育て応援券」や「15歳まで義務教育就学児の医療費無料」といった先進的な区民サービスに代表されるように、全国の自治体のなかでもとりわけ子育て世帯に手厚い施策をとっているのが杉並区なのです。
それと、荻窪という街の成り立ちからもわかるように、比較的教養の高い方が多く住むが故の、街としての安定感。
荻窪警察署という存在も、地域住民の安全をしっかり見守ってくれています。
やはり子育てする上で、治安が良いということも重要なポイントとなりましょう。
さらには、23区のなかでも比較的、緑が多く残っていて、「善福寺公園」や「大田黒公園」、「和田堀公園」に代表されるように大きな公園に恵まれた環境であることも、子育て世帯にとっては大きいはず。
あと、荻窪病院や東京衛生病院といった、地域医療の基幹となりうる総合病院の存在は、子を持つ親にとってはこの上なく心強いことでしょう。
電車、バス、車ともに都心へのアクセスが良く、もともと転勤族が多く暮らす街であること。
さらに中央線沿線にありながら、良い意味で「没個性」であることが、転入してきた「よそ者」に優しい街に繋がっているのではと考えます。
普通の方々が、普通に暮らす、普通の街。
それが我が街、荻窪の本質なのではないでしょうか?
記事担当 三橋
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