こんにちは、荻窪院スタッフの井関です。
今回は椅子に座った時に皆さんがやりがちな足を組むことについて書いていきます。
足を組むと歪むの?
皆さんも一度は雑誌やテレビなどで『足を組む=身体の歪み』というのを見た事があるのではないでしょうか?
足を組む理由としては色んな見解がありますが、自分が思うには人間は立っている時も座っている時もどちらかに重心が落ちる事が多く、より重心を片側に乗せて安定させるために身体が無意識に足を組むのではと考えたりします。
では本当に足を組むと身体は歪むのか??
これは実際に歪みは起きると思います。
座った時にどちらかに重心が落ちるという事は、片側の骨盤があがります。
例えば右側の骨盤があがったとしましょう。
右が上がると上半身は左に傾いていきます。
そのままだと頭も傾き水平でなくなるので、人間はバランスをとるために背骨を右に傾ける事によりバランスをとります。
そういった姿勢が続くと偏った筋肉の固さが生まれ、肩や腰の高さなどが変わってしまい、結果歪みに繋がるという感じです。
特に産後しばらくはホルモン(リラキシン)の影響で関節がゆるく、歪みやすいので一段と注意が必要です。
そもそも足を組める状態とは!?
そもそも、私の観点からすると、足を組むと悪いというよりも、足が組める時点で悪い姿勢になっていると見ています。
足が組める状態というのは、骨盤が後ろに倒れ(後傾)ており、骨盤の仙骨部分で座っている状態です。
この状態になると、股関節の可動域がひろがり、足が簡単に組める事になります。
例え足を組まなくても、骨盤が後傾することにより、本来背骨が持つS字カーブを描く事が無く、背中〜腰を丸めた姿勢であるC字カーブを描いた姿勢になり、腰や首肩のコリに繋がっていきます。
本来正しい座り方とは、骨盤を立てた姿勢、つまり仙骨部分で座るのではなく、座る骨と描いて坐骨で座るのが正しい姿勢なのです。
坐骨で座る事によって、股関節の可動域は狭まり、足を組む事は困難となります。
(ただ女性の場合は関節や筋肉が柔らかい方が多く、坐骨で座っても足が組めたりする方もいますが・・・。)
また足を組む以外にも、電車などでよく見かける大股を開いて座っている男性や、女性でも座ると足が広がりやすいため、そうならないように足を組むといったように、足が開きやすい方もいます。
これも骨盤が後ろに倒れる座り方をする事で、股関節の可動域がひろがり、足が開いてしまうのです。
それと仙骨座り=腰は丸まっているので内臓に大きな負担を与えることで内臓の不調も生み出します。
正しく座る(座れる)ようにするには?
では正しい座り方とはどういう座り方か。
先ほどの骨盤の絵にあるように骨盤が後ろに倒れ、仙骨座りにならないようにするのが大事で、先にのべたように坐骨座りを心がけることです。
正しく座れているかを確認する方法としては、足が組めない、または組みづらくなっていれば骨盤が立っている状態だといえるでしょう。
また長時間、その姿勢を意識して作るのは大変という方は、最近は『骨盤クッション』などというものも販売していて、正しい座り方を補助してくれるクッションなどもあるので、意識的に作るのが無理な方は使ってみるのも一つの手ですね。
骨盤クッションでなくても、タオルをくるくると筒状に撒いて、それをイスの奥(背もたれ部分)に置き、お尻の半分を乗せる気持ちで座ると、仙骨が立ち、坐骨で座るかたちになります。
あと当院に多く来院される産後の方の場合、授乳時に高さを調整するために足を組む方が多くおられますが、出来れば授乳クッションなどで高さを調整されることをお勧めしています。
正しい姿勢で座れるようになると、コリや疲れが溜まりにくくなり、また集中力も高まるので、今日から少し意識して座ってみてはいかがでしょうか。
ただいきなり正しい姿勢を作ろうと思っても、今まで使わなかった筋肉を使ったり、凝り固まった筋肉によって正しい姿勢が辛く感じることも出て来ます。そういった場合は整体などで身体の筋肉を弛めることで正しい姿勢が楽に取れるようにもなります。
当院の施術でも筋肉の緩和操作(特に重要となるのが大腰筋と起立筋)、そして正しく座るために必要な腹筋(インナーマッスルである腹横筋)の正しい付け方の指導などもやっています。
正しい姿勢になることで、脚を組むのが楽だったものが、あら不思議、脚を組むと反対に疲れると言われる方も多くいます。
最初の方に書いたように産後は関節がゆるくなっている分、偏った筋肉の癖抜きがしやすくなっています。さらには妊娠出産で弱った腹筋の正しい付け方も重要となってくるので、早めのケアが正しい姿勢作りのチャンスですよ。
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