便秘改善のカギを握る自律神経のはたらき【産後ケアで便秘改善を】
こんにちは。院長の三橋です。
ふだん当院の「産後の骨盤矯正コース」にいらっしゃる産後のママさんたち。
抱っこによる肩こり腰痛、手首の痛みはもちろんのこと、あわせて悩まれていることが多いのが「便秘」。
「出産後に便秘が酷くなってしまった」という話って、本当によくお聞きするんですよね。
ヨーグルトに代表される乳酸菌なんかが効果的と聞くけど…、
なかなか根本的な解決には至らないことが多いようです。
でも実は、整体、カイロプラクティックに便秘解消のお手伝いが出来ることをご存知でしたか?
蠕動(ぜんどう)運動のカギを握る自律神経系
実は、腸の蠕動(ぜんどう)運動や、消化吸収といった働きは、副交感神経が優位の状態(リラックスモード)でないと活発に行われません。
簡単に言うと、ストレスにさらされ緊張状態におかれてしまうと、胃や腸を始めとする消化器系の働きは鈍ってしまうものなのです。
例えば、職場で業務に集中している時(交感神経優位)よりも、休日に自宅でリラックスしている時(副交感神経優位)の方が何だかすぐに小腹が減ってしまうのは、このため。
排便についても、同じ。
交感神経優位、つまりはストレスによって緊張状態にさらされる時間が長くなると、内臓への血流が乏しくなり腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱ってしまうのです。
あまりに交感神経優位(緊張状態)におかれる時間が長すぎると、便秘になってしまうのはこのため。
腸できちんと蠕動(ぜんどう)運動がなされるには、場面に応じて交感神経と副交感神経が交互に正しく機能すること、つまりは自律神経のバランスを整えることが非常に重要となってくるのです。
一般的な便秘の多くの原因とは
一般的な便秘は多くの場合、不規則な生活や、偏った食事による腸内環境の悪化などが原因として挙げられます。
さらには、さまざまな社会的ストレスがもたらす影響も、考えなくてはならないでしょう。
ところで、「ストレス」って、いったい何なのでしょう?
職場における対人関係や、職責からくる緊張感などといった社会的ストレス。
満員電車に揺られている時間を我慢するストレス。
睡眠不足や長時間残業なんかも、ストレスになります。
それと、体の「痛み」や「コリ」なんていう不快な信号も実は、立派なストレスになるんですよ。
つまり日頃抱えてしまっている、体の不調が出す不快信号のせいで、余計にリラックス出来ていない状態であることも考えられる訳なのです。
産後に酷くなってしまう便秘の原因とは
いっぽう出産後に抱えてしまう便秘には、「産後特有の事情」が原因として存在していることがあります。
妊娠出産を経て、産後すぐのカラダは、筋力低下も相まって、内臓が下垂してしまっていることが実に多いのですね。
こういった事情によって内臓どうしで圧迫を受けてしまい、ストレスがかかってしまった小腸や大腸が正常に機能しなくなっているケースがあるのです。
また、日々の育児による疲労も原因のひとつとして見逃せないでしょう。
肩こり腰痛はじめ、さまざまな肉体的ストレスが、産後の女性のカラダを襲うものです。
こちらも産後ケアを受けることで、だいぶ緩和させることが期待できます。
整体カイロプラクティックに出来ること
出産時に痔核(いぼ痔)や切れ痔になってしまい、排便を恐れるあまり便秘を誘発してしまった場合は、まずは専門の医療期間を受診されることがもちろん先決となります。
そうではなく、産後特有の事情、つまりは内臓下垂からきている原因の場合は、当院の「産後のボディケアコース」が回復への近道となるはずです。
産後のお身体を立て直すためのメソッドがギュッと凝縮されている訳ですから。
また、一般的な便秘の原因となりうる、体が抱えてしまっている「痛み」や「コリ」といった不快信号を軽減させることも、もちろん当院で行っている「産後のボディケアコース」がお役に立てることでしょう。
きちんと本質的な産後ケアがなされれば、体幹のバランスが強化され、育児による物理的負担がだいぶ軽減される訳ですから。
肩こりや腰痛が緩和できれば、おのずと自律神経のバランスも整うもの。
むしろ、カイロプラクティックの究極の目的こそが、「自律神経のバランスを整えること」といっても過言ではありません。
出産後に便秘に悩まれている方がいらっしゃいましたら、いちど整体、カイロプラクティックに相談されてみることをお勧めします。