骨盤底筋を弱らせてしまう悪い習慣とは【産前産後だけに限らずQOLを左右する話】
こんにちは。院長の三橋です。
おかげさまで、昨年2月に「産前産後ケアの専門院」としてリニューアルさせて頂いてから、忙しい日々を送らせて頂いております。
セラピストとして、こんなにも嬉しいことはありません。
さて、産後ケアや産後の骨盤矯正について、昨今、これまで以上に関心が高まりつつあるように感じます。
そんな「産後」や「骨盤」といったキーワードを語る上で、今や外せない言葉となっているのが「骨盤底筋(こつばんていきん)」。
「産んだら締めましょう」というアレです。
でも、実は産前産後の女性に限らず、締める努力はなさるべきなのです。
骨盤底筋とはどんな筋肉なの?
骨盤底筋とは、ちょうど骨盤の底にハンモックのように平たく張っている筋肉。
薄く平たい筋肉が何層にもわたって重なる構造をとっていて、正確には「骨盤底筋群」といい、臓器を下から支える「内臓の位置決め」といった役割の他に、排尿や排便といった役割も担当しています。
また、まだあまり知られていませんが、横隔膜や一部腹筋と連携して、体幹を支える「コアマッスル」としての役割も持ち合わせているのです。
つまり、骨盤底筋が衰えてしまうと「尿もれ」だけでなく、体幹をうまく支えきれなくなってしまうために姿勢不良や運動能力の低下といった現象も招いてしまうことになりかねないのですね。
妊娠出産で大きなダメージを負ってしまう
出産後の女性を悩ます「尿もれ」。
妊娠出産を経て、骨盤底筋が弱ってしまうことによって引き起こされる代表的な症状。
妊娠中、長期間にわたって腹部の内圧が高まったことにより、大きく引き伸ばされ弱ってしまうのです。
また、自然分娩でも、分娩時に大きく傷つけられてしまいます。
だから、産科で積極的に「産後はコツバンテーキンを引き締めましょう」と推奨する訳なのです。
弛んだまま(弱ったまま)だと、思わぬトラブルの引き金になりかねないから。
妊娠出産に関係なく骨盤底筋が弱ってしまうことも
実は、妊娠出産に関係なく、骨盤底筋は衰えてしまうことが多いのだとか。
加齢による筋力低下は、もちろん骨盤底筋といえども例外ではないのですから。
そこに日常的に腹圧(内圧)をかけつづけるような生活習慣のあるような方は、要注意となるようです。
- 便秘がちでトイレでいきむことが多い方
- ぜんそくやアレルギー疾患などで咳やくしゃみを繰り返すことが多い方
- 骨盤底筋を意識せずに腹筋トレーニングなど腹圧を高める習慣のある方
こういった習慣のある方は、普段から負担を掛け続けている可能性があるということ。
そして、これは男性でも例外ではないのです。
なので、当院の男性クライアントさんでも、鍛えてらっしゃる方がもちろんいます。
中年期以降のQOLを見据えて
年齢を重ねていくと、若いころは想像も出来なかったような肉体的トラブルを抱えるようになるものです。
「尿もれ」や「頻尿」はもちろんのこと、体幹を支えるコアマッスルとしての役割も考えると、骨盤底筋の不調によって肩こりや腰痛が引き起こされてしまうなんてことも考えられます。
また、「臓器の位置決め」としての役割を考えると、内臓下垂からくる便秘や、頻尿、消化不良などといったことにも繋がりかねないのです。
40歳を過ぎ、特に女性は閉経を迎えると、筋力が衰え始めます。
また、基礎代謝が低下して体重が増加することによっても、骨盤底筋にかかる物理的負担は増してしまうもの。
そう考えると男女を問わず、早い段階から骨盤底筋を引き締める(鍛える)意識を持つことが重要といえるのかも知れません。
今から取り組むことで、将来のQOL(生活の質)が大きく左右されかねないのですから。
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