産後メモ「泣く子は育つ」は本当だった【赤ちゃんは泣くことで体幹を鍛えている】
こんにちは。院長の三橋です。
“泣く子は育つ”
昔からよく云われる言葉ですが、実はこれ本当にそうらしいのです。
どうやら、赤ちゃんは、泣くことによって体幹を鍛えているのだとか。
生まれて早々に、立ち上がって歩くための準備と訓練をしているのですね。
つまりは、赤ちゃんにとって“泣くことは仕事”。
だから時には、泣かせるだけ泣かせてあげるのも大切なことなのだそう。
Contents
大きな声で泣くことで赤ちゃんは、インナーユニットを鍛えている
お母さんの羊水から放たれた瞬間から、人間の赤ちゃんは、地面に対して垂直に立って歩くための訓練を始めます。
まず最初に行う訓練が“泣くこと”。
大きな声で泣くことで、横隔膜をはじめとする体幹を支えるコアである「インナーユニット」※を鍛えているのです。
※「インナーユニット」とは、胴体の深部に存在する、「立ったり歩いたり」といった動作において、その安定性に深く関わっている筋肉群の総称。
「インナーユニット」が機能しなければ、重力に抗って立つことも、ハイハイすることも、寝返りを打つことすら出来ません。
赤ちゃんは、誰に教わる訳でもなく、本能的に「インナーユニット」を鍛えるために泣くのです。
赤ちゃんのおおよその月齢ごと成長過程
基本的に人間の筋肉の発達は、中心から外へと向かうもの。
赤ちゃんは、泣くことで「インナーユニット」を鍛えつつ、体幹を支える中心である腹筋から訓練を始めます。
それでは、おおよその月齢ごとの成長過程をまとめてみましょう。
生後4〜5ヶ月すぎると
生後4〜5ヶ月が過ぎると、赤ちゃんは、ただ寝ているだけでなく、仰向けの状態から懸命に両足を持ち上げようとし始めます。
これが寝返りの始まり。
このとき、腹筋がよく鍛えられるのです。
足を上げた瞬間にうまく体をひねることが出来れば、寝返り成功。
腹筋と体幹バランスをが鍛えられた頃には、うまく寝返りが打てているはずです。
生後5ヶ月頃から
腹筋がしっかりしてくると、今度は背筋を鍛え始めて全身のバランスをとる訓練をし始めます。
赤ちゃんをうつ伏せにすると、懸命に手足を持ち上げようとする動作がそれです。
重い頭を支えて立ち上がるには、強靭な背筋の力が必要となってきます。
背筋が鍛えられた頃には、うまく「えびぞり」が出来ているはずでしょう。
また、両足を持ち上げようとする動作が、お尻や股関節周りの筋肉をはじめとする骨盤を支える筋肉の強化に繋がります。
立ち上がったときに安定して歩くには、こういった骨盤を支える筋肉を鍛えておくことが重要となるのです。
生後5〜6ヶ月過ぎ
生後5~6ヶ月頃になると、腹筋と背筋のバランスが整い、安定して体を支えられるようになるものです。
すると、「ずり這い」を始め出します。
このとき、赤ちゃんは両足をカエルのように掻いて使います。
この動きのなかで、実は、両足の内腿(うちもも)の筋肉を鍛えているのです。
将来、安定して立ち上がるためには、内腿の筋力が大変重要となるのですね。
生後7〜8ヶ月過ぎ
7~8ヶ月頃になると、「ずり這い」から「ハイハイ」へと移行していきます。
これまで以上に体幹が鍛えられたことによって、腰を浮かすことが出来るようになったからです。
「ハイハイ」では、両腕の筋力が鍛えられます。
さらには、より高度なバランス感覚が鍛えられることによって、いよいよ立ち上がるために必要な「体幹」が完成となる訳です。
個人差もありますが、3ヶ月ほどかけて「ハイハイ」から「つかまり立ち」を経て、ようやく歩き始めるのです。
赤ちゃんの発達段階における「泣くこと」の重要性とは
生まれてきたばかりの赤ちゃんは、手足を使うことはもちろん、最初は寝返りすることすらままなりません。
それは、生まれたての赤ちゃんは「体幹」がほとんど機能していないから。
羊水にただ浮いていた胎児の段階から、新生児として生まれてきた瞬間に「重力」の洗礼を受けます。
重力に抗って、寝返りをうち、うつ伏せ、ずり這い、ハイハイ、つかまり立ち…と段階を踏んで成長していくには、「体幹」を発達させることが必要となってくるのです。
そして、「体幹」を成立させるには、その根幹をなす「インナーユニット」も鍛えていかなければなりません。
「インナーユニット」と手足の筋肉を上手に連動させることが、言うならば「体幹」を鍛えるということ。
だから、赤ちゃんにとっては、「泣くこと」も重要な仕事のひとつであるのです。
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